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いつかパリにアパルトマンを

パリにアパルトマンを所有する!と密かに決心した私の長期計画と、ちょっと無謀な為の現実逃避など、日本に住むフランス好きのブログです。

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フランソワ・トリュフォー監督の “アントワーヌ・ドワネルもの”

今月はゴダール月間にしましたが、10月は「没後30年フランソワ・トリュフォー映画祭」にちなんでフランソワ・トリュフォー月間でした。まだ本数はそれほど見ていませんが、ヌーヴェルヴァーグと呼ばれる時代の監督たちの作品を立て続けに見ていくと、彼らに愛された俳優たちや当時の社会情勢が見えてきて、自分が生まれる前の世界を垣間見れて興味深いです。

ゴダールとトリュフォーは情熱を持った者同士で、ヌーヴェルヴァーグを牽引してきた2大監督ですが、その後確執が生じ、決別したとフランス映画を見始めて知りました。その原因の一つが両監督作品に出演しているジャン=ピエール・レオーであると知りびっくり。なんでも、トリュフォーはゴダールのジャン=ピエール・レオーの扱いが気に入らなかったそうです。ジャン=ピエール・レオーはトリュフォーが『大人は判ってくれない』のオーディションで見出した俳優。やはり彼にとっては特別な存在だったのでしょう。

『大人は判ってくれない』の主役は、ジャン=ピエール・レオーが演じるアントワーヌ・ドワネル。私も10月に“アントワーヌ・ドワネルもの”5作品(過去ブログ)を一気に見て、近所の子供の成長を見守ってきた隣のおばさんのような気分だったので、トリュフォー寄りです。もう終わってしまいましたが、京都文化博物館で12月7日まで開催されていた野村久光 魅惑のヨーロッパ映画ポスター展にジャン=ピエール・レオーが訪れた、との新聞記事を少し前に読みました。(「没後30年フランソワ・トリュフォー映画祭」で初来日していたそうです)50年ほど前のヌーヴェルヴァーグやトリュフォーとゴダールの確執に今になって興味を持つ人間がいる。70歳となったジャン=ピエール・レオーはどう感じるのか。名作といわれる映画や文学に携わると、永遠に存在することになるが、それは幸せなことなのでは、と考えるのは表面しか見えない外部者だからなのでしょうか。もっといろんなことを知りたい、感じたい、考えたい。フランス語の勉強の一環から見始めたフランス映画ですが、さまざまな方向に興味の種をまいてくれています。



“アントワーヌ・ドワネルもの”第1章 『大人は判ってくれない』

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ベルナデット・ラフォン、ジェラール・ブラン 他

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『あこがれ』は原題 Les Mistonsがあらわすようにいたずら盛りの少年たちが美しい年上の女性に憧れ、その彼との仲を邪魔しようと追い掛け回すストーリー。事件が起き、少年たちの心にも変化が起きるとともに、少し成長した様子が描かれている。子供たちがとても印象的なショートストーリー。
『大人は判ってくれない』は家庭に恵まれているとは言えない環境で生活をする思春期の少年の行動心理を丁寧に描いた作品。主人公の表情がとても印象的。決して暗く重い感じが漂う映画ではないのは子供たちのおかげなのだろうか。ラストシーンが有名だ、とは聞いていたが、確かに印象に鮮明に残るものだった。


“アントワーヌ・ドワネルもの” 第2章『アントワーヌとコレット』 & 第3章『夜霧の恋人たち』

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ジャン=ピエール・レオー、デルフィーヌ・セイリグ 他

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“アントワーヌ・ドワネルもの” 第2章『アントワーヌとコレット』 & 第3章『夜霧の恋人たち』。『アントワーヌとコレット』のなかで野口 久光さんの『大人は判ってくれない』の日本語版ポスターが小道具として使われているそうなのですが…気が付きませんでした。映画自体は、情熱的だけど相変わらず社会にスムーズになじめないアントワーヌが、良家のお嬢さんを好きになり、その両親にも気に入ってもらい近づいて行こうとするが…『アントワーヌとコレット』と『夜霧の恋人たち』では恋愛に関してはどことなく似ているけど、結末は異なります。『夜霧の恋人たち』ではコレットが一瞬出てきたりと、シリーズを通して見るとつながっていく部分も多いので、内容がどうこうというよりかは、登場人物たちのその後を知りたくなる映画です。


“アントワーヌ・ドワネルもの” 第4章『家庭』

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ジャン=ピエール・レオー、クロード・ジャド 他

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“アントワーヌ・ドワネルもの” 第4章『家庭』。第3章『夜霧の恋人たち』のラストが予感させていたようにアントワーヌとクリスチーヌは結婚し男の子も生まれる。生まれた男の子の名前をどうするか、といったところから徐々に夫婦がずれていく様子が描かれています。相変わらず移り気なアントワーヌ。浮気相手が日本人女性ということもあり、ところどころ日本語が出てきます。自ら別れを切り出せないまま、その日本人女性に見切られる時の彼女からのメッセージ。まだトリュフォー監督がゴダール監督と決別する前だったのかな…


“アントワーヌ・ドワネルもの”  第5章『逃げ去る恋』

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ジャン=ピエール・レオー、マリー=フランス・ピジェ 他

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“アントワーヌ・ドワネルもの”第5章『逃げ去る恋』。第1章の『大人は判ってくれない』から成長を見守ってきたアントワーヌ。これまでの4作品の場面がアントワーヌ、コレット、クリスチーヌの回想という形で挿入され、改めてアントワーヌが過ごした月日を振り返ることができます。新しい恋、そしてアントワーヌの幸せを予感させるラスト。よかったね、アントワーヌ、とシリーズで見るからこそ味わえる作品です。








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